『art works』 |
大学時代に鍛金と出会い以降作品の中心となっている金属という素材は、可変性に優れ硬く冷たいイメージから脱却した豊かな表情を生み出します。そして金属は人間の成長にも通底する、時間の経過とともに変化し、朽ちていくほどにはっきりとする素材としての存在感があります。わたしが金属を使い作品を作り続けていきたい原動力はそこにあります。自分が感じた今の環境や風土だったり、かつてあったその土地の時を隔てた空気を伝えたい、そんな作品制作を目指しています。
南木曽町でのNAIR-南木曽アーティスト・イン・レジデンス-はとてもその可能性を感じました。でもそのことを少しずつでも伝えていくことがとても大変だということも感じました。どうやったら伝えられるようになるのか模索しています。 |